Gitの設定ファイル

以下のサイトを見ながら自分の言葉でまとめてみた。
Git - Git の設定

Gitの設定方法

下記のようにgitコマンドを使ってGitの設定を変更することが出来る。

git config [設定先] [設定項目] [設定値]


例えばユーザー名として「John Doe」を設定するなら、設定項目が「user.name」、設定値が「John Doe」となり、コマンドは以下のようになる。

git config --global user.name "John Doe"

これでグローバル域にユーザー名「John Doe」を設定したことになる。

あとは、設定先を切り替えることで使いやすい設定にカスタマイズすれば良い。

続いてその設定先についてまとめる。

3段構えの設定先

Gitの設定先は3段構えとなっている。

  • システム:インストールしたGit本体に対する設定
  • グローバル:ユーザー単位での設定
  • ローカル:リポジトリ単位での設定

上から順にスコープが狭くなる。

それぞれを掘り下げてみてみる。

システム

インストールしたGit本体に対する設定で、Linux系だと下記のファイルに設定内容が書き込まれる。

/etc/gitconfig

Windowsの場合はGitのインストールフォルダの下記のファイルに設定内容が書き込まれる。

[インストールフォルダ]/etc/gitconfig


gitコマンドはまずこのファイルに記載した設定を読み込む。

[設定先]に使用するパラメータは「--system」となり、以下のように設定する。

git config --system core.autocrlf true

グローバル

そのPCのユーザーごとの設定で、LinuxでもWindowsでもユーザーのホームディレクトの下記ファイルに設定内容が書き込まれる。

.gitconfig

gitコマンドはシステムで設定された内容に次いでこのファイルに記載した設定を読み込む。
重複した設定は上書きされる(はず。未確認)。

ユーザーごとの設定なので、先ほどの例に出したユーザー名「John Doe」の設定はここにしたほうが良い。

[設定先]に使用するパラメータは「--global」となり、ユーザー名以外を設定するなら以下のようになる。

git config --global user.email john@doe.com

ローカル

作業中のリポジトリのみの設定で、リポジトリフォルダの下記のファイルに設定内容が書き込まれる。

.git/config

gitコマンドはシステム、グローバルの順にで設定された内容を読み込み、最後にこのファイルに記載した設定を読み込む。

例えばメインで使用するユーザー名「John Doe」はグローバルに設定し、このリポジトリだけ異なるユーザー名「Jane Doe」で作業をするなら、その設定を下記のように行う。

git config --local user.name "Jane Doe"

ローカルだけは、パラメータ「--local」を省略することも可能。

まとめ

3つの設定をまとめると下記のようになる。

git config --system [システムへの設定]
git config --global [グローバルへの設定]
git config --local [ローカルへの設定]

設定できる項目や設定に関することについては冒頭のGitのサイトや下記コマンドで表示するマニュアルページに詳しくあるので、そちらを参照。

git config --help