Oracle Databaseのインストーラの文字化け対策
Linux版のOracle Database 11g R2のインストールで文字化けに苦しんだので対策方法をメモ。
文字化けの根本原因はOracle Databaseに付属のJREでインストーラを起動するからであって、付属のJRE以外を使うというのが基本的な回避方法。
文字化けしたのは下記の3つ。
・OUI (Oracle Universal Installer) → Oracle Database本体のインストーラ
・DBCA (Database Configuration Assistant) → データベース作成ツール
・NETCA (Net Configuration Assistant) → リスナ作成ツール
Open JDKでもOracleのJDKでも良いので付属のJRE以外が必要なので別途ダウンロードしてインストール後、それぞれ文字化けするツールを別途インストールしたJDKに付いてくるJREを見るように設定変更する。
JDKのインストール
Open JDKでもOracleのJDKでも良いのでインストールする。
今回はOracleのJDKをRPM形式でダウンロードしてインストールした。
ダウンロードしたファイルは jdk-8u91-linux-x64.rpm で、それを下記のrpmコマンドでインストールする。
rpm -ivh jdk-8u91-linux-x64.rpm
すると /usr/java/jdk1.8.0_91 にインストールされるので、ここにある jre ディレクトリのJREを以降では使うようにする。
OUI (Oracle Universal Installer) の起動
OUIの起動は runInstaller にパラメータで JRE の場所を指定する。
./runInstaller -jreLoc /usr/java/jdk1.8.0_91/jre/
DBCA (Database Configuration Assistant) の起動
DBCAの起動は、起動シェルを書き換えてJREの場所を指定する。
起動シェルは $ORACLE_HOME/bin/dbca 。
vi $ORACLE_HOME/bin/dbca
"JRE_DIR"で検索すると以下の行がある。
JRE_DIR=/opt/app/oracle/product/11.2.0/db_1/jdk/jre
それを、インストールしたJDKのJREを見るように変更する。
#JRE_DIR=/opt/app/oracle/product/11.2.0/db_1/jdk/jre JRE_DIR=/usr/java/jdk1.8.0_91/jre
あとは通常通りに dbca を起動すればOK。
NETCA (Net Configuration Assistant) の起動
NETCAもDBCAと方法は同じ。
起動シェルを書き換えてJREの場所を指定する。
起動シェルは $ORACLE_HOME/bin/netca 。
vi $ORACLE_HOME/bin/netca
"JRE_DIR"で検索すると以下の行がある。
JRE_DIR=/opt/app/oracle/product/11.2.0/db_1/jdk/jre
それを、インストールしたJDKのJREを見るように変更する。
#JRE_DIR=/opt/app/oracle/product/11.2.0/db_1/jdk/jre JRE_DIR=/usr/java/jdk1.8.0_91/jre
あとは通常通りに netca を起動すればOK。